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三人寄ればなんとやら
百合っていえるかどうかは微妙ですが。

なんだかつぼえりいつ?いつえりつぼ?が降ってきたのでどうぞ。
……にしても仮タイトルが「あんピザ肉」ってヽ( ´ー`)ノ






「あ」
「どうしたんですか、えりか」

突如、間抜けな声をあげて立ち止まった隣人。
それに合わせて、つぼみも足を止める。

「……あれ、いいなって思って」
「あれ……?」

ほら、とえりかが指さす物を見極めようとして、つぼみはその先に目をこらした。
冬めいてきた街の中、立ち並ぶ店を彩るのは赤や緑の色彩。
その中で、一年中はっきりした色で自己主張する、その建物は。

「……コンビニ、ですか?」
「んー……惜しい、けどはずれ。あっちだよ、あっち」

言われて、改めてえりかのいう"あっち"を見てみる。
コンビニの前に立つ、真っ赤な幟が目に入った。
現在キャンペーン中であるらしい広告、そしておでんや肉まんといった軽食の宣伝文句。

「あぁ、肉まん?」
「そ。ねえ、買って帰ろうよ」

え、と答えに迷うつぼみの返事を待つより先に、えりかはつぼみの腕を掴んで走り出していた。
ちょっと待ってください、というつぼみの言葉も、えりかには届いていないようで。
つぼみが気づいた時には、えりかが先ほどまで指示していたコンビニの前だった。

「何にする?何がいいかなぁ」

店の前で、悩ましげ……というより楽しげに腕を組むえりか。
だが、その横でつぼみは険しい表情をしたまま。
半ば強制的に連れてきたとはいえ、あまり乗り気でなさそうなつぼみの様子に、えりかはつぼみの顔を覗き込む。

「つぼみ……肉まんとか、嫌いだった?」

言ってから、いやそれはないなと思い直す。
特に嫌いな食べ物があるだとか、そんなことは聞いたことがない。

「あー……つぼみ?」
「えりか……やっぱり、買い食いはいけません」
「え……つぼみ、そこ気にしてたの?!」

かけていたメガネをくいっと上げて、当たり前です、と言い張るつぼみ。
その様子がどこぞの怖い先輩を思わせて、えりかはそのビジョンを消そうと頭を振った。

「いいじゃん、今日くらい」
「えりか、今日くらいじゃないですよ!」

いいじゃん、いけません、なんてことを道端で数回繰り返したが、どちらも譲らない。

「つぼみは真面目すぎるんだよ!」
「えりかが不真面目なだけです!」

むぅ、と頬を膨らませてみても、つぼみの態度が軟化することはなかった。
諦めの気持ちがふとえりかの中に浮かんできた時、不意に叩かれる肩に二人は動きを止める。

「どうしたの、二人とも」
「あ……いつき」

また厄介な敵が増えた、とえりかは内心面白くなかった。
いつきは生徒会長である身だ。
買い食いしようとしていたなんて、口が裂けても言えない。
しかし、次のいつきの言葉に、二人の動きは再び止まった。

「肉まんかあ……いいなあ……」
「……え?」
「い、いつき、今なんてっ!」

慌てて問いただすつぼみの様子からして、彼女は味方が増えたという思いでいたのだろう。
思わぬ加勢に、えりかは今がチャンスといつきの手を取った。

「いつき、お腹空いてるよね!」
「え?あぁ、まあ……」
「肉まん、嫌いじゃないよね!」
「あー……うん、なんか今食べたいなって気分かな」

よっし、というえりかの派手なガッツポーズに、いつきの顔に疑問符が浮かぶ。
その横で、つぼみはまったく、と頭を抱えていたわけで。
生徒会長を味方につければ、怖いものはないとばかりにえりかは再度提案した。

「じゃあ、肉まん買って帰ろうよ!」

ぐっと拳を握り、二人に確認を取る。
つぼみは仕方ないというように首肯し、いつきもさほど抵抗なくそれに賛成した。
今度こそ自分の食欲を満たすために、えりかは勇んでコンビニの自動ドアをくぐる。
三人で連れだって入ると、肌に纏わりつくような温かさが三人を包んだ。

「どれにしようかなぁ、やっぱりここは肉まん?」
「そうだなぁ、ボクはピザまんかな」
「……ふ、二人とも!」

わいわいと悩み始めた二人に対し、声をあげたのはつぼみだった。
今度は何、とえりかがため息混じりに振り向いて、えりかと向き合う。
ここまで大げさに声を出したのだから、何かまた面倒なことでも言い出すのかと思っていたのだが。

「わ、私はあんまんが良いと思いますっ!」
「……って、がっつり食べる気満々なんじゃん!」

だって、と照れたように顔を伏せ、なんだか気まずかったんです、とだけつぼみは呟いた。
最初は反対していた手前、あまりノリノリで二人に加わるのも抵抗があったらしく。

「もう、つぼみってば真面目すぎるんだよ」

やれやれ、とえりかはつぼみの腕を引き、いつきの隣に並ばせる。
そんなところもなんだか可愛いな、なんて。
たぶん今言えば、もっと彼女を困惑させるんだろうなどと考えながら。

「あれ、つぼみは要らなかったの?」

そこへ、きょとん、とした表情でいつきが聞き返す。
いつきは、二人ともコンビニで何か買おうとしていたのだろう、と声をかけたらしい。

「要らないっていうか……やっぱり、制服で買うのは、ちょっと」
「あ、そうか……ボク、生徒会長だったっけ」

今更ながら思い出したように呟くいつきに、慌ててえりかはまったをかける。

「ここまで来といてやっぱり止めるなんて聞かないからね!」
「あはは、そんなこと言わないよ」

ただ、一瞬の間。
ほんのわずかな間だけ、生徒会長なんてことを忘れていた、と。

「へえ……いつきも、忘れることってあるんですね」
「ボクだって、完璧じゃないから」

二人の会話を聞きながら、目の前に並ぶ肉まんを眺めながら。
なんだか幸せだな、とえりかは微笑んだ。

「どうしたんだい、えりか」
「なんだか頬が緩んでますよ?」
「ううん、なんでもない」

いつきとつぼみの間に入り込み、再び何を選ぶかという議論を始める。
やっぱり肉まんだの、いやピザまんだの、ここはあの大きい奴が良いだの。
結局、それぞれがそれぞれに中華まんを手にしてコンビニを後にしたのだった。
えりかは歩きながら食べようなんて主張をしてみたものの、つぼみといつきによってそれは却下されてしまった。
それならばどこか座る所は無いかと数分歩き、やがて三人が辿り着いたのは河川敷にある公園。
横になっている大きな土管に並んで座ると、ようやく三人はほっと一息ついた。

「ね、たまにはこういうのも良いでしょ?」
「……今日だけ、です」

言いながら、あんまんを頬張られてもあんまり説得力はない。

「ボク、こういうの初めてだよ」

いつきはあくまでマイペースに、この状況を喜んでいるようで。
一口頂戴、とえりかが言えば、はい、とちぎってそれをくれた。

「え、えりか、肉まんにピザまんて合わないんじゃ……」
「そう?だから、つぼみが細かすぎるんだって」

言って、えりかはつぼみの手の中にあるあんまんにも手を伸ばす。
仕方ないというように差し出されたそれも、ほんのりと甘く美味だった。

「うーん……肉まんにあんまんは合わないかも」
「そ、それは当たり前です!」
「冗談だよ、冗談」

大きな仕草で反論するつぼみに、そっとえりかも肉まんをちぎって分ける。
不意を突かれたのか、おとなしくそれを受け取るつぼみに、いつきの笑顔が重なって。


やっぱり、なんだか。
どうしようもなく……幸せだ。






どうも、ひるめです。
なんだか書いていたら収拾がつかなくなった件。
……うーん、やっぱり食べ物の話+三人以上って書きにくいなぁなんて思ったりします。
いや、チーズケーキとかシュークリームとかなら、まだ甘めの感じでいけそうなんですけど。
奈何せん話題が中華まん。
色気が皆無。
まこ亜美で秋刀魚の塩焼きを題材にするようなもんですな。
あ、でもまこ亜美なら秋刀魚だろうとなんだろうと書ける気g(ry
別に彼女たちが色気ないとかそういう話ではないんですよ、断じて。

そういえば、えりかはつぼみといつきの間ではしゃいでるイメージです。
なんていうんだ、真ん中にいるタイプっていうかね。

セラムンも何か書こうかなーと思っていたら、まこちゃんメインの話が降ってきたので次はそれで行こうかと思います。
posted by ひるめ | 19:58 | その他(プリキュア) | comments(0) | trackbacks(0) |
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