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Isn't she lovely?

何はともあれ。
まこちゃん誕生日おめでとうー(´▽`*)

続きからお祝いまこレイSSです。
あれ、まこレイって久々やなぁ。







「はい」
「……え?」

一体どういう風の吹きまわしだよ、というまことの表情。
それがあまりにも呑気なので、一瞬きつい言葉を吐きそうになるのをレイはなんとか抑える。

「まこと以外に誰がいるの?」
「や、まあ……そうだけど」

本当に、と再三確認する姿が気に障って、レイは大きく息をついた。
こんなことなら皆と一緒に渡せばよかった、という弱気な考えが浮かんで消える。
だが、それでは何のために一時間も早く彼女に会いに来たのか分からない。

「なんか、びっくりしちゃってさ」
「何よ、それ」

あはは、と笑うまことは、いつものようにどこまでもしなやかだ。
そしてその笑顔に、レイはいつも調子を狂わされてばかりいる。
どんな言葉も態度も、受け容れてしまうその笑顔に。

「ちなみに、中身は?」
「……自分で考えれば?」
「……じゃ、開けていい?」

確認なんてしなくても、彼女のために選んだもので、彼女に贈ったものなのだ。
どうしていちいちそんなことを聞くのだろう。

「好きにすれば」

素っ気ない返事しか返せない自分を恨めしく思いながら、だが出てしまった言葉はもう戻らない。
つれないなぁ、なんて言いながら、まことにはそこまでレイを責める様子もない。
彼女の細い指が包装を解きかけ、不意に止まる。

「あれ?……でも、なんで今日?」
「な……」

きょとん、とした顔で、数分前にレイが贈ったプレゼントを抱えたまま。
そんなまことに、不意に苛立つ。
どうしてこうも鈍感なのだろうか、と。
いっそさっき贈ったそれも奪い返してやろうかとさえ思うが、それではここまでした意味がない。

「……今日、誕生日でしょう」
「え?……あ」

今気づいた、というような顔をして、レイとそのプレゼントとの間で視線をさ迷わせるまこと。

「え、レイ?……これ?」
「……な、何よ一体」

あまりにも呆けた顔をするものだから、レイもなんだか不安になった。
何か、まずいことでも言っただろうか。
それとも、何か別の理由でもあるというのだろうか。
そんなレイの不安をよそに、まことはどうにも締まりのない笑顔でレイに近づいてくる。

「な、ちょ……」

レイがまずい、と思った時には、まこととの距離はほとんどないに等しかった。
その軽い抱擁には、きっと他意などないと知っていても。
鼓動が早まっていくのは止められない。

「……突然、何?」
「レイの方こそ突然、だよ」

誕生日を祝うなんてお節介でしょうなんて言ってたくせに、というまことの言葉。
そういえば、とレイの記憶が蘇る。
うさぎたちが祝ってくれた時には、確かにそんなことも言ったかもしれない。
まことにだけこぼした本音。
あの時は、レイにとって誕生日などそこまで意味のあるものでもなかったから。

「……あの時は、ね」

レイの小さな反論を、まことは軽い笑いでかわす。
そういうことにしておくよ、なんてからかいを含んだ言葉と一緒に。

「ね。開けていい?」
「……当たり前、でしょう」

再び包装紙に手をつけるまことの様子を、そっと窺う。
それを見た彼女が、どんな反応をするのだろう、とふと気になって。

「わぁ……え、レイ、これ本当にいいの?」

随分と高そうだよ、というまことの反応は予想していた。
事実、安ものと言うには少し値が張るものだ。
学生の身であるレイにとってみれば、決して安い買い物ではなかった。
それでも、値段以上の価値があると判断したから、彼女に贈ったのだ。

「私が贈ったんだから、文句言わないで受け取りなさいよ」
「え、や、だって」

まことの手の中には、箱の中から取り出したらしいペンダント。
エメラルドグリーンの飾りは、レイがいろいろと悩んだ結果だ。
宝石などではないが、ガラスでできたものの中でも彼女に映えそうなものを、と選んだ。

「だって……ペンダント、だろ?」
「……見れば分かるでしょう」

まことにアクセサリーを贈るというのは、レイにとってある種の賭けだった。
彼女がそういった装身具に抵抗があることを、なんとなくだが知ってはいたから。

「……本当に?」
「……本当だけど」

何度も確認するまことに、うっとうしささえ感じるのに。
きらきらと光るその瞳を、素直に可愛いと思った。

「が、柄じゃないよ」
「まだそんなこと言うの?」

言葉を返しながら、レイはどこか愉快に思っていた。
いつも余裕たっぷりな彼女が、普段は見せない表情をしているという、それだけのことなのに。

「……つけて」
「あ、えっ、と……」

まことの戸惑いと共に、彼女の手の中で転がされるペンダント。

「ねえ」
「や、その」

にやり、という笑みを浮かべ、レイはまことをソファまで追い詰める。
柄にもないことをしているのは私の方だろうか、とふと脳裏によぎった。
いつも追い詰めるのはまことの方で、追い詰められるのはレイの方で。
レイに不敵な笑みを向ける時、まこともこんなことを思うのだろうか、とぼんやりと思った。

「あ……レイ?」
「何?」

じりじりと後ずさり、すとんとソファに収まったまことの瞳が揺れる。

「まこと?」
「な、なんだよ」
「手、放して」

まことの手に指を這わせると、彼女の手はゆっくりとそれを解放した。
解放されたそれを奪い取ると、するりとレイはまことの首に腕を回す。

「ちょ、レイってば」
「……何よ」
「……似合わない、よ」

どこか頼りなさげな言葉、声、表情。
今の方が、ずっと柄じゃないじゃない、などと思いながら。
レイは有無を言わさず、首に回したペンダントをかちりとはめた。

「……柄じゃないって」
「……嘘つき」

所在なさげなまことの膝の上で、レイは改めてまことを見つめる。
彼女を活かすのは、やはり緑という優しい色なのだろう、とか。
やはり実際につけた方が何倍も綺麗だな、とか。
レイがそんなことを思う中で、まことはもういいだろ、というようにレイの体をやんわりと押しのける。

「何が……嘘つきだよ」

非難の色を滲ませるまことだったが、レイは大きなため息と共にまことの頬を撫でる。

「誰が柄じゃないって?」
「だ、だって……こんなの、似合わな――」

反論しかけたまことの言葉を、レイは行動によって遮った。
贈ったペンダントの飾りをつまみあげ、まことをもう一度見やる。

「似合うわよ」
「え、あ」

まことの戸惑いの色が更に濃くなった。
その表情を眺め、どこか満足した気持ちを抱えてレイは彼女の膝を下りる。

「は、はずしていい、かな」
「ダメ」
「な、なんでだよ」
「……可愛いから」

まことの頬が染まるのを見ながら、いつもとは逆の立場にレイは微笑む。
やっぱり、柄じゃないなんて嘘つきだ。






どうも、ひるめです。
まこ誕ー……だけど明日から試k(ry
実写のまこちゃんは、結構「柄じゃない」って言葉をよく使うよなーと思って生まれたお話。
構想だけは多分半年くらい持ってたんじゃないかと思ったり。
柄じゃないなんてそんなことないよ、可愛いよ、なんてことをレイちゃんに言わせたかったのです。
あれ、あんまりレイちゃんがデレてないな……まあいいか。
何はともあれおめでとうー(´▽`*)
posted by ひるめ | 11:41 | まこレイ | comments(0) | trackbacks(0) |
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