カウンタ
web拍手

CALENDAR
S M T W T F S
     12
3456789
10111213141516
17181920212223
24252627282930
<< September 2017 >>
SS書いてみたり。日々のこと描いてみたり。
<< fib | TOP | そうっと。 >>
スポンサーサイト

一定期間更新がないため広告を表示しています

posted by スポンサードリンク | | - | - | - |
新年のご挨拶
遅くなってしまいましたが、あけましておめでとうございます。
ひるめです。

三か月おき更新のような状態になってしまっているのですが、それでも訪問してくださる方がいらっしゃって本当幸せもんだと思います…本当にありがとうございます。

昨年は念願のオンリーイベント初参加(一般)をしたり、セラミュ見に行ったり、冬コミもちらっと友人のサークルのお手伝いをしたりと、いろいろ楽しい年でした。
今年は秋のオンリーにて合同誌出しませんかというお誘いも受けていたりするので、初サークル参加の夢を果たせたらな…と思います。
更新頻度も上げていきたい…のですが、その辺はなかなか確約できない状態です(時間作るのが下手で悲しい限りです)
こんなのんびり更新のサイトですが、今年もどうぞよろしくお願いしますm(__)m

続きから、ささやかではありますがふと降ってきたネタで一つ。
普段の1/4くらい?のかなり短い文です。
朝Twitterで「夢を見たはずなのに覚えてない…」とつぶやいたところ、フォロワー様から素敵なネタが降ってきたので文にさせていただきました。





「ゆらゆら」

雨の音がしていた。
微睡の中でそれだけが聴覚を支配し、自分一人だけがそこに存在しているような気になった。
世界を置き去りにしたのか、それとも自分がされたのか。
しかしそんな錯覚に囚われたのも一瞬で、まことは緩やかに覚醒した。

「ん……」

現実でも雨は降り続いたままだった。
手探りだけで時計を引き寄せ、開かない目でそれを確認する。
おぼろげに見えた数字は、恐らく早朝を示していた。

「……あ、さ?」

腕の中で、まことより小さな体が身じろぐのを感じた。
掠れた声に、そうだよと答えて抱く腕にそっと力を込める。
今は少しでもその暖かさを感じていたかった。
そうでなければ、この世から自分が零れ落ちていきそうで。

「亜美ちゃん?」
「なに?」
「夢を、見たんだ」
「ゆ、め……?」

腕の中の彼女の反応はふわふわとしていて、どこまで通じているか分からない。
それでも良い、何か言葉を紡がなければならない。
そんな気が、したのに。

「まこちゃん?」

まことを映す青い瞳が、全てを吸い込む。
それだけで、何もかもがどうでもよくなった。

「……あぁ、でも」

何か言わなければならない、そのはずなのに。
言葉が見つからない。
その細い指に自分のそれを重ね合わせると、冷えた指先に出会った。
それさえも、不思議な現実味を持ってまことの胸に迫る。
抱きしめたその存在が、永遠でないことくらいは分かっている。
瞼は限界を訴え、まことは気怠さと共に視界を閉じた。
その代り、指先に触れるその温もりだけは離さぬように、せめて今だけは離さぬように。
まことの様子に何かを感じたのか、亜美の掌が柔らかくまことの髪の毛を梳く。
子どもをあやすように、恋人を慈しむように、何度も繰り返される行為。
それにようやく安心して、まことの意識は落ちていく。

もう少しだけ眠ったなら、きっと朝が来ているだろう。
雨は止んでいないかもしれない、それでもいい。

君が隣にいてくれるなら。
posted by ひるめ | 22:14 | まこ亜美 | comments(0) | trackbacks(0) |
スポンサーサイト
posted by スポンサードリンク | 22:14 | - | - | - |
コメント
コメントする










この記事のトラックバックURL
http://hirumeguarana.jugem.jp/trackback/563
トラックバック